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GOTO-ONO Research Group
Department of chemistry
Institute of Science Tokyo
ようこそ、キャビティ型分子が形づくるミクロ空間へ!
有機化学の大きな特長として、分子を自在にデザインすることで、目的に応じたオーダーメイドのミクロ空間を創り出せる点が挙げられます。後藤研究室では、有機分子を用いてナノスケールのキャビティ型反応空間をデザインし、従来困難だった合成・反応制御に応用しています。たとえば、これまで合成できなかった不安定な反応中間体を、オリジナルデザインのボウル型・カプセル型分子を用いて手に取れる形に安定化し、従来はブラックボックスだった反応機構を解明しています。中でも、高周期の典型元素(ヘテロ元素)を含む化合物を主な標的にしています。分子設計や実験操作を自分たちで工夫することで、世界で多くの研究者が挑みつつ合成できずにいた化学種を、安定に単離できたときの思いには格別なものがあります。もちろんそこに至るまでの過程は試行錯誤の連続ですが、その過程こそが有機化学研究の醍醐味だと考えています。
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